絵画宿題は「夏の最大のタスク」!?

絵画宿題は「夏の最大のタスク」!?

こんにちは。

夏休みの宿題の一つ、図画工作の「絵画・ポスター」がありますね。

 

この夏休み、市内小学校の学童の役員さんよりご依頼があり、総勢30名以上の生徒さんに、3日間に渡り指導をさせていただきました。

さらに個人的なご依頼もあり、4名のお子さまに1日かけての指導もさせていただきました。

(どうやらホームページがだいぶ賢い営業マンになってくれているようです。)

この一連の指導は、私にとっても良い勉強になりました。

 

 

みんな本当に、すごい才能を持っていますね。

もっともっとうまくいかないかと、当初は思っていたのですが、みんなちゃんと書きたいものもあるし、

どんどん進めるし、本当にすごいです。

もちろん悩んでなかなか書き始まらなかった子もいましたが、「何を描いたらいいかわからない」ときこそ、実は考え始めるチャンス!

いいんですよ〜。

反対に、「乾いてからだよ」って言ってるのにやっつけたくて急いじゃう子も…

まあそれもみーんな、性格ですから。

ダイナミックな子、繊細な子、絵を見たら分かっちゃう。

でもそんな性格が全部、「イイトコロ」になるのが絵です。

ご安心を。

 

 

いやーしかし、この夏休みの絵の宿題については賛否両論、、、

(私個人としては、絵をタスクにしたら意味ないだろ!と思っちゃいますけど…

絵日記くらいがいいんじゃないかな?

コンクールがあること自体のはいいと思うので、やりたい子がやれるように自由出品にすればいいのでは?)

私は絵が好きでしたから切り抜けていましたが、よく考えると絵が好きな私でさえ「どうにか切り抜けていた」のですから、絵を描くのが苦手と思っている子にとっては大変な作業なのだと思います。

 

 

この絵の宿題にはいろいろ問題がありまして…

まず、4切サイズが大き過ぎますね…(課題によっては、低学年は八切サイズOK、というのもあるみたいですが。)

大人にとっても大きい紙です。

せっかくいいアイデアを持っていたり、頭の中ではいい構図がかけていても、大きさでつまずいてしまいます。

だってバランスを取りずらいし、何と言っても全部塗るのが大変です。

塗ってるあいだに飽きます。

何描きたかったんだっけ?

とにかく塗り続けたけど終わらない、もうやりたくない!ってね。

子どもが絵を描くには、八切サイズくらいがちょうどいいと思うけどなあ…

 

 

あとは、せっかくキレイにかけた下書きが、ベタベタの絵の具で消えます。

これほどもったいないことはありません!

 

 

絵の具にもいくつか塗り方がありますので、それを経験で理解した上で下書きから計算できればいいのですが、

そのレベルになるまではかなりの経験が必要です。

さらに、これはあくまで私の見解によりますが、小学生が使わされる「不透明水彩」は位置付けがちょっとむずかしく、どんな絵を目指すかで手法も変わってきます。

透明水彩ではなく、アクリル絵の具でもない、でもちょっと不透明…なんですよね〜。悩ましい。

 

 

今回指導してみて、なるほど、と思ったことがたくさんありました。

どの課題かにもよるし、その子のタッチにもよるので一概なアドバイスはできませんが、着彩を絵の具のみでしないことを一つのポイントだと思いました。

※中には「使用画材は水彩絵の具のみ」という課題もあるので気をつけてください。

 

 

選ぶ子が多かった「虫の絵」を例にあげてみます。

虫の絵は、みんな線画がステキ!超ステキ!

だけど絵の具を塗ったら線が消えてしまう…

 

 

しかも昨年6年生だった近所の子に聞いたんですが、「鉛筆の線が残ると怒られる…」らしく、私としてはちょっとハテナです。

 

 

私は、鉛筆の線が残る残らない云々は関係なく(そもそも「これはいけない」という描き方はこの世にありません。)、このステキな線を生かさなければ、と思いました。

 

 

そこで、どんなプロでもおこなっている「ペン入れ」を勧めました。

主役となる虫くんを、思い切って名前ペンでなぞります。

そうすると線が最後まで生きます。

さらに、本人が嫌じゃなければ、草や木などにクレヨンを重ねます。

そうすると草や木っぽくなります。

さらに、雲は、塗った空が乾いてからベタベタの白で最後に浮かばせます。

 

 

全体の絵の具は「ちょっと薄めに」、そして塗った後に色鉛筆やクレヨンやクーピー、カラーペンなどの慣れた画材を使います。

絵に厚みが出ます。

絶対に良くなりますよ〜♪

 

 

ちなみに我が子の絵。

課題は、「宇宙わたしの夢」っていうやつだったと思います。

1. 鉛筆で下書き

2. 名前ペンでペン入れ

3. 宇宙の藍色とカモノハシ号の茶色だけ絵の具で塗る

4. 上記以外はクーピーで塗る

5. 必要な部分だけ名前ペンで再度なぞる

6. 修正液で星を散りばめる

 

実は息子は、図工の宿題はすでに木工工作で済ませていたので、指導内容の再確認のため、実験的にわざわざ描いてもらいました。

(私に「息子の絵を見たい、ぜひ出品したい」というエゴもありました…コホン…笑)

なので、画材選びに関してはだいぶアドバイスしました。

画材選び以外は完全に彼がやりました。

息子の絵も、いつも線画がステキなのでこのようにしてもらいました。

絵のタッチも、絵のいいところも、みんなそれぞれなのよ〜♪

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