雨が好きなみなさんへ

雨が好きなみなさんへ

みなさま。

今日はここ高崎はピッカピカのお天気です!

私は天気予報を見ないので、日本のどこかで曇ったり雨が降ったりしているかはわかりません。

ただ、今私の上はお天気ピカピカだというだけです。

まぶしい!目が〜!!

 

でもわたしは。実はが好きです。

前世はやはりカエルなのでしょうか…

梅雨時期の、カエルの大合唱の爽快なことと言ったら。

じめじめ大好き。

もちろん大変な被害があるような大雨が好きなどではないのはお分かりください。

 

しとしとぴっちゃん…

 

♪あめあめふれふれ母さんが

ジャノメでおむかい嬉しいな

ピチピチチャプチャプらんらんらん♪

 

昔々、と言っても10年ほど前、こんな私も美術の教員を志す教育実習生として、都内の某有名私立中高一貫校で勉強させていただきました。

出身校はもちろん群馬の某高校なのですが、その年、美術の教育実習生が多くてもう受け入れられないと断られ…

たまたま受け入れてくれたのがその学校でした。

クラス配属させてもらったのは中3のクラスで、担任教諭はいつも生徒指導に目を光らせているタイプの女性の教員でした。

 

6月1日、制服の衣替えの日だったんですね。

暑い日もあったけど、その日はちょうど雨が降って寒い6月でした。

みんな我慢して夏服を着ていたのですが、中3のお調子者の男子が一人、学ランを着ていました。

「なんで着てるんだ!」と怒られてしまいました。

「だって寒いんですよ〜。」

「脱ぎなさい!」

…とまあ、どんな中学でもこんな感じでしょうか?

気温や天候に合わせて着るものを調節するって大切なことだよな?と心の中で思ったのですが。

そんな学校で私は、まあこんな私なので、「締め付けられてておかしい」と思ってしまってたわけで。

最後の日のホームルーム、「では教育実習の先生から最後のご挨拶を」となりまして。

なんと言ったか、何が言いたかったかハッキリとは覚えていませんが、

「みんながものを感じる、五感が全てです。

雨が降っても幸せと思える、そんな五感を磨いてください。」

そのセリフだけ覚えています。

すると担任教諭は、「いいこと言ってもらったね。だけど、やるべきことをやらなくていいってことじゃないからね!?(目ギラリ)」と慌ててちょっとフォロー入れてました。

あ、先生困ってるな、って思ったのをよく覚えています。

 

 

子どもは、雨が好きですよね。

大人は、雨がキライです。

もちろん主婦になってみてわかります。

大量の洗濯物が乾かないことの重大さ…

明日以降にもつれ込み余計に乾かないじゃないか!!と…

そして建設業に携わる夫は「雨が続くから今日も工事が進まない…」と朝から関係者に電話かけたり、大変そうです。

 

私は雨が好きなので、雨が降ったら、子どもにカッパを着せて庭に出たり、雨の散歩に出かけたりします。

子どもは雨が降っても中に入りたがらないですよねえ。

土の匂い、草の匂い、水の匂い、ステキです。

大人の「雨=最悪!外はムリ!」は埋め込みたくないですね。

 

おしゃぶり装着したまま…

 

雨上がりの水たまりも大好き!

トンボがつがいで卵を生んでいるのをたくさん見ました。

 

ところで、大学の講義で聞いた覚えがあるのですが、日本人の脳は、雨を左脳で識別している、というお話です。

ちなみに西欧人は右脳で識別しているということですね。

(この日本人 vs 西欧人という単純な対比はよくわからないのですが、そういう研究がたくさんあったのだと思います。)

調べてみると、「雨」に限定してではないのですが、下記のような研究結果があるようです。

西欧人は虫や動物の声を音楽脳で処理する(言葉のように意味のあるものとしては受け取らない)のに対して、日本人は言語脳で処理する。また、西洋人は母音が音楽脳であるのに対して、日本人は言語脳で処理する。英文では、一般的に母音の役割はあまり重要でなく、母音を全部抹消してしまっても、子音だけで意味が十分に理解できるといわれている。しかし、日本語は母音で言葉を形成する部分が大きい言語であって、個々の母音(あ・い・う・え・お)がそれぞれ意味を持っているのである。このようなことが、日本人が母音を言語脳で処理する理由であるとされている。

虫や動物の声は、母音に非常に似ていることから、日本人はこれらの音を言語脳で聴いている。日本語の母音の特質が原点にあって虫の音ばかりではなく自然音なども左脳で聞いているのである。 三味線や尺八、笛、琵琶などの日本の伝統的な楽器は、日本人は言語脳で、西欧人は音楽脳で聴いている。しかし、バイオリンなどの西洋楽器は日本人でも音楽脳で処理している。….(八板賢二郎)

日本人は自然の音を(和楽器の音も)、意味のある言葉と同じものとして受け取っているんですって。

なかなか興味深いですよね。

( 注:だから日本人スゴイだろう!っていう風潮に乗りたいわけではありません)

 

でもそんなこと言っても、私の好きな西欧の歌にも、よく雨の風情が織り込まれていると私は思っています。

脳でどう受け取っていたとしても、人間にとって、生き物にとって、雨は太古の昔から変わらず降り注ぐもの。

街並みは変わって、情報交換の方法も変わっても、雨は降りますからね。

「恵みの雨」とは言ったものです。

雨の音… いいじゃないですか〜〜〜〜 ね。

 

ここで、雨に関する曲を3曲、紹介してみます。

The Cascades「Rhythm of the Falling Rain」(悲しき雨音)1962年

 

Cat Stevens「Morning has Broken」(雨に濡れた朝)1976年

和訳が素敵なので、以下。

夜は明けた
はじめての朝のように
クロツグミは話していた
最初の鳥のように
歌うことを讃えよう
夜明けを讃えよう
御言葉から新しく湧き出ずるものを讃えよう

優しい雨の新しい滴は
天からの光を受けて
はじめの草の上に
はじめて露が降りるように
濡れた庭の
優しさを讃えよう
彼の方が通り過ぎた所に
生まれ出た

その陽の光に私は在り
その朝に私は在る
エデンの園に生まれた
ひとすじの光に
喜びをもって讃えよう
全ての朝に讃えよう
神さまが新しく創られた
新たな一日を

 

ちなみにこの曲は、賛美歌444番「世のはじめ さながらに…」の旋律で、元はスコットランド民謡だそうです。

賛美歌の方の歌詞も素晴らしいです。

世のはじめ さながらに
あさひてり 鳥うとうみことばに わきいずる
きよきさち つきせじ

世のはじめ 朝つゆの
おきしごと 雨ふり
キリストの ふみゆきし
園のさま  なつかし

世のはじめ さしいでし
みひかりを あびつつ
あたらしき あめつちの
いとなみに あずからん

(注:私がキリスト教徒というわけではないです。ただ賛美歌はステキなので好きなのです。)

 

Peter Paul & Mary 「Early Morning Rain」(朝の雨)1966年

PPMの名曲でございます。

 

そして最後に、童謡の「あめふり」には、5番まであるみたいなので紹介します。

あめあめ ふれふれ かあさんが
じゃのめで おむかい うれしいな
ピッチピッチ チャップチャップ
ランランラン

かけましょ かばんを かあさんの
あとから ゆこゆこ かねがなる
ピッチピッチ チャップチャップ
ランランラン

あらあら あのこは ずぶぬれだ
やなぎの ねかたで ないている
ピッチピッチ チャップチャップ
ランランラン

かあさん ぼくのを かしましょか
きみきみ このかさ さしたまえ
ピッチピッチ チャップチャップ
ランランラン

ぼくなら いいんだ かあさんの
おおきな じゃのめに はいってく
ピッチピッチ チャップチャップ
ランランラン

 

トトロの、雨の場面を思い出します。

あの映画が巧みな表現力で描く雨は、本当に私たちの知っている雨そのものですね。

私も低学年の頃、雨の日の帰り道は大変でした。

だって傘が重いです。

肩に乗せて歩くけど、結局濡れてしまって、親に「ちゃんと傘さしてないんじゃないの」と言われたのを覚えています。

 

そしてさらに、私が勝手に作っていた歌詞♪ 笑

三兄弟が順に登場してます。

あめあめ ふれふれ 母さんが
じゃのめで おむかい うれしいな
ピッチピッチ チャップチャップ らんらんらん

くもくも はれはれ たけくんが
青空 出てきて うれしいな
ふにゃふにゃ ピカピカ らんらんらん

つきつき 出た出た スーちゃんが
お庭で 見上げて うれしいな
コロコロ むにゃむにゃ らんらんらん

かぜかぜ ふけふけ ムーちゃんが
河原で 走るよ うれしいな
モコモコ のびのび らんらんらん

 

たまには「雨だ。くそっ」とならずに。ねえ。

「おまえがのんきな自由業だから言えるんだろう!」と言われそうですが、たぶん知らず知らずのうちに、忙しい人の心も雨音に洗われているかもしれません。

「恵みの雨」、経済中心の世の中では「農産物のため」のように聞こえます。

でもきっと私たち人間の心にも「恵みの雨」なのだと思います。

 

今日は雨について日頃思っていることを書いてみました♪

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